コラム『カナダに暮らす。カナダを楽しむ。』

第2回
「ケベック人」の前衛的な
パートナーと暮らすカナダ

こんにちは。
カナダ・モントリオール在住のmidoriです。

コラム第2回は、私がモントリオールに移住するきっかけとなったケベック人のパートナーについてお話します。

ケベック人と言いましたが、もちろん国籍はカナダ人です。

ケベックとは、カナダ東部に位置するひとつの州。
(ちなみに、今月初めにカナダを議長国として開催されたG7サミット、舞台となったのはケベック州のシャルルボワ地方でした。)

ケベック州は、カナダの中でも独自の文化や習慣が際立つ地域で、そのケベック文化の中心地とも言えるのが、私のパートナーの出身地モントリオールです。

でもなぜ「ケベック人」…?

まずは彼についてお話する前に、ケベックについてもう少し解説しておきたいと思います。

ケベック訛りの
フランス語を話すカナダ人
「ケベコワ」「ケベコワーズ」

カナダ国旗とともにケベック州の旗
▲モントリオールでは街のいたるところで、カナダ国旗とともにケベック州の旗を見かけます。青地に白十字と4つの百合の紋章で組み合わされたものがケベック州旗です。
個人宅のテラスや窓に掲げられていることもあり、人々のケベック愛が感じられます。

ケベック文化のひとつの特徴といえば、フランス語が話されているということ。

意外に思われることも多いのですが、カナダの成り立ちを考えれば納得がいきます。

かつてカナダの地を植民地化したのは、フランス人とイギリス人でしたが、現在、カナダの大部分の地域で英語が話されるのは、植民地戦争において最終的にイギリスが勝利したからです。

しかし、すでに多くのフランス人が定住していたケベックでは、イギリスの領有地となって以降も、特別に彼らの言語の使用が認められてきました。

その流れから現在のケベック州の公用語には、フランス語が制定されているのです。

言語だけにとどまらず、フランス文化の影響を受け継ぎ、またイギリスやアメリカ大陸の文化とも混ざり合いながら、ケベックの地では固有の文化が育まれてきました。
(具体的には別の機会に話題にしてみたいと思います。)

ケベックの人々は、そんな彼らのルーツに誇りを持っています。

それゆえ自分たちをカナダ人ではなく、男性なら「ケベコワ」québécois、女性なら「ケベコワーズ」québécoise(フランス語で「ケベック人」の意)と呼ぶことも多いのです。

ケベコワ現代音楽家

私のパートナーもやはり、ケベックを愛する生粋の「ケベック人」です。
そんな彼は、モントリオールを基盤に演奏活動をする現代音楽家です。

美術館で行ったパフォーマンス
▲現代音楽家のパートナー、ジャン=フランソワ・ラポルトがケベック州の都市ジョリエットの美術館で行ったパフォーマンス。カナダでは子供からお年寄りまで、現代アートや現代音楽に興味津々です。

現代音楽というと、門外漢にとってはイメージしにくいのですが、クラシック音楽の古典的なものではなく、ロックやポップ、ジャズなどのような大衆的なものとも異なる、新しい音楽のことを言います。
(ざっくりした説明で、専門家たちからは怒られるかもしれませんが…)

彼は自分で楽器を創作し、作曲をして、そして自分で演奏します。

スペクタクルでの場面
▲モントリオールの教会内劇場で行われた子供向けのスペクタクルでの場面。パートナーが創作した楽器を女性アーティストが演奏しながら、ケベックのサン=ローラン河に生息するクジラの物語を語っています。

また他のミュージシャンやダンサーたちとコラボレーションをしたり、楽器や楽曲を提供することも少なくありません。

活動はカナダ国内に留まらず、ヨーロッパやアメリカ、アジアなど世界各地へ出向いて演奏し、また大学や専門学校で講義やワークショップを行っています。

そんなケベコワ音楽家の彼との暮らしは、カナダの一般的な生活とは少しかけ離れている点があるかもしれません。

とはいえ、グローバルな活動をするケベック人の存在もまた、広大なカナダの一面であることに違いはないのです。

異なる面が多いふたりだけど…
カナダ生活のはじまり

一方で、私はフランスの文化史を専門とする研究者でした。

異文化に触れると、つい歴史的背景に思いを馳せ、観察したくなる癖があります。

語学はフランスで学び、長い間フランスの伝統や習慣を見てきたので、フランス語を話すけどフランス人とは違う習慣を持つカナダ人の彼は、私にとっての新人種で、カルチャーショックを受けることも少なくありませんでした。

それだけでなく、歴史を見つめてきた研究者の私と前衛的な音楽を創り出す彼は、だいぶかけ離れた異業種同士です。

互いの好みや視点はかなりずれていて、折り合わないこともしばしばありますが、それでも相手を知りたい、理解したいという思いでつながってきました。

サックス奏者たちによる演奏
▲モントリオール市内の広場にて、パートナーが楽器と曲を提供したサックス奏者たちによる演奏。モントリオールには、公共の場で気軽に参加できる音楽イベントがたくさんあります。

ふたりに共通している点は、世界中を旅することが好きで、また味覚と身体の両方においしいものを食べることが大好きということです。

付き合いはもうすぐ9年目になりますが、ときに私の知識欲によるしつこい質問攻めが彼をうんざりさせ、一方で彼の規格外の行動に私は衝撃を受けることもしばしば…
でもモントリオールで仲良くふたりの新しい生活を築き始めました。

ケベコワ音楽家との暮らしのなかで発見したカナダ情報、これからもどんどんお伝えしていきます。

  • 【Productions Totem Contemporain】
    プロダクション・トーテム・コンテンポラリー(英語発音)
  • パートナー、ジャン=フランソワ・ラポルトがアートディレクターを務める現代音楽プロダクション。興味を持ってくださった方はぜひ覗いてみてもらえればうれしいです。2018年9月にはモントリオール市内スペクタクル地区で、20人のパーカッショニストとの共演ライブやインスタレーションを行います。
  • >公式HP(英語)

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