第5回ハーブとお食事
更年期を快適に過ごせる秘訣は毎日のお食事とちょっとした薬草(ハーブ)の力。連載最終回の今回はアーユルヴェーダにおける更年期の不調に効くハーブをご紹介します。
更年期の不調に効くハーブ
生涯を通してダイナミックに、絶え間なく変化し続けている女性の体。またその中の一時期である更年期。ホルモンバランスの変化と揺らぎやすい自律神経をオイルケア(第3回を参照)や、呼吸法(第4回を参照)で整えながら、くらしの中にぜひ取り入れて欲しいのが薬草(ハーブ)です。
古来より人類は、自然が分け与えてくれる植物の恵みを、薬剤としてまた食材として日常的に取り入れてきました。
現在の医学が興るよりも遥か昔からある、植物と人類の長い付き合い方の歴史を踏まえて、今回のコラムではアーユルヴェーダの8科の中の強壮科(ラサーヤナ 第1回参照)で、女性のホルモンバランスを整えるために必ず使われる特別なハーブをご紹介します。
それが「シャタバリ」です。
女性のホルモンバランスを
整えるハーブ「シャタバリ」
シャタワリ(シャタバリとも。植物学名:Asparagus racemosus)はサンスクリット語では「百根」を意味し、婦人科系の処方には根っこの部分を使用するハーブです。
女性特有の不調には必ず処方されるといってもいい有名なハーブ、シャタバリ。更年期のホルモンバランスの変化によるゆらぎにはもちろん、生理不順や不妊に悩まされない身体をつくってゆくため、第二次性徴を迎える前の思春期の女性が摂ることを勧められるハーブでもあります。
また妊娠中、胎児を滋養し流産を防ぐために処方されることもあります。
インドのアーユルヴェーディックな日常の中では、毎朝沸かした牛乳に入れて更年期や生理不順対策はもちろん、小さな頃から滋養強壮のために飲む習慣が。
またシャタバリカルパという砂糖と一緒に煮詰められた製剤は産後の女性の母乳の出を良くするために日常的に使われています。
ノバスコシアオーガニックスの商品では女性の身体の変化による不安定さを根本からサポートする「マルチビタミン&ミネラル ウーマンリバランス」に使用されています。
シャタバリという名前の由来は「百人の配偶者をもって子孫繁栄する」という意味からきています。すなわち、妊娠を望む女性の強い助けになるハーブでもあり、男性が摂取する場合には精子の量を増やし、質を高めると言われています。
「マルチビタミン&ミネラル フォーメン」にもその他アダプトゲンハーブと一緒にブレンドされています。
そして更に、女性のゆらぎのケアと同時に若々しい生命力そのものを引き出すアンチエイジング(強壮)のハーブとしても有名なシャタバリ。
あらゆる時期の女性の味方になる特別なハーブ、シャタバリをノバスコシアオーガニックスでは、体内に摂取するのに安心なオーガニックでGMOフリー(遺伝子組換えでない)でのみ使用しています。
また抽出ではなく植物まるごとを使って作られるホールフーズ製法で作るノバスコシアのハーブアイテムは、植物の良さを余すところなく、そして損なう事なく体内に摂取できる世界でも稀なナチュラルケアアイテムです。
敏感な時期の身体には、優しいものを選びたいな…と良いものを探している方に本当におすすめです。
更年期のゆらぎに優しい
アーユルヴェーダ
また、「最高の薬は食べ物である」というように、毎日の食事そのもので体や心を癒してゆく智慧を教えてくれるのもアーユルヴェーダの醍醐味。
ご自身のケアとして、日々のお食事を楽しんでゆく食養生の考え方はゆらぎやすい時期の日々のくらしを快適なものにしてくれることでしょう。
みなさまどうぞ、太古より人類を助けてきたアーユルヴェーダの智慧やハーブを現代での日常にも気軽に取り入れてみてくださいね。
きっと今までにはない安らぎや新しい良さを、実感されることと思います。
池田 早紀さん プロフィール
- 【記事監修】
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ヤマダレディースクリニック院長 山田善之
東京医科歯科大学卒、医学博士。
西洋医学だけでなく、日本アーユルヴェーダスクールで学び東洋医学にも精通する婦人科医。
おすすめ製品
「マルチビタミン&ミネラル ウーマンリバランス」