対談「アーユルヴェーダセラピスト 池田早紀さん」

第5回
「アーユルヴェーダセラピスト
  10年目で思うこと」

自分を守るために選んだ
アーユルヴェーダ

田端
そろそろ、私から早紀さんへのインタビューを始めたいと思います(笑)

アーユルヴェーダセラピストとして今年で10年目なんですよね?
やっぱり節目って感じることはあるんですか?
池田
うん、そうですね。

10年間、わき目もふらずアーユルヴェーダだけをやってきたけれど、今ようやく気付いたのは、アーユルヴェーダが自分を守ってくれていたということ。

ううん。もっと言うと、自分を守るためにアーユルヴェーダを選んだのかなあ。
田端春奈
田端
自分を守る?
池田
この10年間はアーユルヴェーダセラピストとして自分をすっかり捧げて、クライアントさんと自分のサロンしか無い毎日が、水底のような静かな世界に生きさせてもらっていました。

意識を集中をし続けて、正否を超えて、全てを受け容れた時におこる人間の治癒の仕組みなどを目の当たりすることが、ただただ幸せで。
田端
すごい世界ですね
池田
例えばですけど…。

アーユルヴェーダの性質で言うとKapha(水)※の私が、金融機関や司法の世界にいたとしたら、のんびりした時間感覚や多くを受け容れたいという気持ちやゆるさは、あまり役に立たない(どころかとても厄介な)要素だろうと思います。

やはり、金融や司法といった職業はPitta(火)※が優勢な職業。

そして自分もそこに入っていたら、自分を変えなくては、と必死になってしまっていただろうし。

だから、自分の特徴を弱点や短所にせず、長所として最大限に社会に還元できる「職業」は何かなって考えた時に、たどり着いたのが今なんです。

逆にアーユルヴェーダがなかったら、私は自分を保てなかったかもしれない。

10年目という地点でハッと振り返ってみた時に、
”究極自分のためだったのか。”
となんだか自分にがっかりしてしまって…。

※Kapha(水)、Pitta(火)とは…
アーユルヴェーダでは、ドーシャと呼ばれる3つの【Vata(空と風)】、【Kapha(水)】、【Pitta(火)】という組み合わせによって、私たちの体質が決定すると言われています。

詳しい体質については、下記のコラムで紹介しています。
「アーユルヴェーダ的、からだの整え方」第2回
田端春奈
田端
いや自分に相当厳しいような…(笑)
池田
いやいや、むしろ逆で。

私が自分の父親に言われたのは、
「ほんっとにお前は、昔から自分の好きなことしかやらないからなあ」って(笑)

だからなのか、「好きで」とか「自分のために」とかいうことを、わがままかのように思ってしまっていたのですが…。

あれ?

自分でいるための「選択」をし続けたら、ここに来ていたという意味では、春奈さんと同じなのかな?
池田早紀さんと田端春奈
田端
そうですね。ははは。

なんか不思議と同じテーマをくり返すというか、思ったより大きなテーマがたくさん出てきましたね。

ちなみに、これからに関しては?
池田
そうですね〜。

実は子どもが生まれて一時期、以前のようにすべてを捧げてクライアントさんと向き合うことができない…
あのクオリティは出せないのかも…

とプロフェッショナルとしての自分に絶望していたんです。

家族ができて子どももいて、全方位的なアウトプットが増えた分、集中の部分が減ってしまったような。
田端
うんうん。
子どもが生まれると、葛藤とかバランスをとる事などがでてきますよね。
池田
そう。
母親になって自分の命より大切なものができたことで、誰かに自分を捧げたい、誰かの全てを肯定できる存在でありたい、という私の性質からくる欲望は根元から叶ってしまい(笑)

だからある意味、戸惑っていました。

仕事で実現するしかないと思っていた欲望が、違う方法で叶ってしまったから(笑)

生命の智慧であるアーユルヴェーダは死ぬまで勉強ですし、一生の仕事だと思っています。

この先、10年20年とアーユルヴェーダと自分がどういった形で関わらせてもらえるかは、未知数です。
池田早紀さん
田端
講演をしたり、執筆などいろいろな形で発信していっていますよね。

幸せな展開

池田
そう。
だから、いろんな形でアーユルヴェーダを続けていくことが、最低ラインであり最高なのかも。

アーユルヴェーダに、10年間守ってもらったおかげで自分として立てていること。
そしてセラピストとしてだけでなくても、幸せだと思えているということ。

幸せな展開だな。
夢にも思いませんでした。

70歳になっても80歳になっても、セラピストという仕事もアーユルヴェーダという生き方も続けていたい。

ただ、自分を守ってもらうためのアーユルヴェーダだった、ということを一度認めた上で、本当のところでは自分はアーユルヴェーダを通して何がしたいのだろう、とは考え続けています。
池田早紀さん
田端
すごく深い。
池田
自分の為だったと認めることって、じつは、結構苦痛だったんです。

もっと自分の中では世のため人のためだと思っていたし、もっと崇高な感じかと思っていたから(笑)

でもこれを認めないと、次に進めなかった。

ちょうど同じようなことを、代々木上原にある按田餃子というお店のオーナーの桉田さんが、『たすかる料理』という本に書かれていて、
“「助けたい包みたい田餃子です。」なんて言ってやってるけど、ほんとは助けてほしいのは私です。
いっつも助けてーって思ってます”

って、さらっと書いていて…(笑)。

もーこれ言えたら最強だなーって、私もそうだし!!この人すごいなあっ。
て思って、パタンって本閉じたの。

自分のため以外に何が残るのかな。
と考えた時にすごく平たい言い方だけど、

「生きるってことはつらいことじゃないし、我慢しなきゃいけないことでもない。
なんか生きてて楽しいなー、って誰かが思えるために必要なことをしたい。」
池田早紀さんと田端春奈
田端
まさに、その通りですね。
<つづきます>

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