産前産後のよりみち保健室vol,04

vol.4 情報を休ませ、目を休ませる

赤ちゃんのために調べる時間を、赤ちゃんを感じる時間に

  • この記事でわかること
  • ネットでの「検索疲れ」を和らげ、赤ちゃんを感じるコツ
  • もしも「おなかの張り」を感じたときの、優しい対処法
  • ママと赤ちゃんのために、積極的に摂取したい栄養と食事

喉が渇く前に、こまめな水分補給を

梅雨の名残を感じながらも、夏の暑さが本格的になる季節がやってきました。
植物が勢いを増して、ぐんぐん成長する様子に元気をもらいます。

暑い季節がやってきますが、妊娠していると体温が上がるので、普段より熱く感じたり汗をかきやすくなることも。妊娠中は脱水にも注意が必要なので、こまめに水分補給をしてください。コツは喉が乾く前に飲むこと。トイレに行ったら一口飲むなど、少し意識してみてくださいね。

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20週ごろから感じ始める「胎動」

妊婦さんのおなかの中で、ぐんぐん大きくなる赤ちゃん。20週ごろになると、「胎動」を感じ始めます。初めて感じた赤ちゃんの動きを覚えていますか?もしくは、これからでしょうか?

妊婦さんに聞いてみると、ポコポコだったり、ムニュムニュだったり。もうすでに個性があるかのように様々な表現をされます。胎動を感じ始める20週ごろは、つわりも落ち着いてくる頃。赤ちゃんの動きを感じることで安心も得られるし、おなかのふくらみが目に見えてくるので妊娠していることを実感し、より体調に気を配られる方も増えてきます。

調べることに、少し疲れてしまっていませんか?

赤ちゃんや出産のために、できることはないかな?と、調べている内に何からすればいいか分からなくなったり、何が私にあっているのか分からなくなっていませんか?調べることに疲れてしまっていませんか?

私もネットで調べたり、SNSをみていると、オススメ記事や広告などで、次々に気になることが画面に表れるので、気づいたら時間が過ぎてしまいます。記事を書こうと開いたつもりが、情報に流されてしまい、あれ?何しようと思ったんだっけ?となることがあります。

気軽に頼れるツールのおかげで便利な世の中になったと思う一方で、心配事を調べて安心したかったはずが、関連することを調べ続けて不安が増してしまうことも。

特に、夕方から夜は、不安や心配が増しやすい時間帯。夜に調べ物をすると、不安なことをネットサーフィンしてしまい、余計に目が冴えたり心配が増すこともあります。私が情報をとる時に参考にしているのは、専門家の情報かどうか。個人の体験や経験から学べることもありますが、信頼できるかどうかは根拠は何かを参考にしています。

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目を休める、小さなリラックス習慣

私たちは、仕事でもプライベートでもパソコンやスマートフォンなどで目を酷使しています。はたらきものの目を休めるには、首や肩のストレッチもお勧めですし、ホットアイマスクや小豆カイロを首と後頭部の付け根あたりに当ててあげると緊張が緩み、やさしく眠りを誘ってくれるかもしれません。

そして、今の体の状態に目を向けて、赤ちゃんは動いているかな。おなかはあたたかくやわらかいかな。確認してみてください。そして、やわらかく、あたたかい子宮の中は、赤ちゃんにとって心地よい環境であることを思い出してください。

情報に疲れてしまったら、
そっとおなかに触れて深呼吸を。

— 林 有香(助産師)

「おなかの張り」に気づいたら

もし、おなかに手を当てている時に、いつもと違う硬さ、おなかの張りに気づいた時は、まずは深呼吸をしながら張りが落ち着いてくるか、痛みがないか確認しましょう。そのまま落ち着いてくるようなら、楽な体勢で休んで下さい。

痛みや出血がある場合は通院中の産院へ連絡しましょう。おなかの張りが、どんな感じか分からない方もいます。おなかの中で風船がふくらむ感じと言われたり、子宮全体が縮こまるような感じがしたり。人それぞれの感じ方があります。

妊娠経過によっても様子をみていいかは変わります。妊婦健診の時に確認しましょう。ストレスや冷えでもお腹は張りやすくなります。お風呂に入る習慣をつけて、ほっと一息つく時間を作ることは、冷え予防だけでなくストレス解消法にもなります。

意識してとりたい、大切な2つの栄養素

妊娠生活を元気に、安心して出産を迎えるためにも、普段より鉄分ビタミンDを意識的にとってみましょう。どちらも、普段から意識しないと取りにくい栄養素。赤ちゃんの成長を助けてくれますし、産前産後のトラブルを予防するにも積極的に摂取したい栄養素です。

鉄分とビタミンDをバランスよく含む栄養素は卵。他にも、鮭やイワシ、鯖と言った魚類もおすすめです。豆類や海藻類にも鉄分や食物繊維が多く含まれていますし、キノコ類にはビタミンDが多く含まれているので、メニューに迷う時の参考にしてみてください。

「私は全然食べれてない」と思ってしまう方も大丈夫。今からでも間に合いますし、前後3日間でバランスが取れたらOKくらいの気持ちで始めましょう。苦手な食材がある方は食べられるものや好きな味付けで大丈夫。お塩や醤油といった調味料やオイルを少し良いものにすると、いつものお食事もグンっと美味しくなりますよ。

何より大切なのは、美味しく楽しく食べること。おなかで一緒に過ごす赤ちゃんも一緒に味わっていると思って食べてみてください。

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先の不安を少しお休みして、今に目を向ける時間

胎動が始まり、おなかが大きくなると共に、産まれてくる赤ちゃんのことを思うと、先のことに目が向き、不安や心配が高まることもあるかもしれません。失敗したくないという想いが高まって、妊娠生活が辛くなったり、出産と育児が怖いものになっていませんか?

今の体はどうかなと感じる感覚を大切にして、情報を一旦ストップする時間を作ってみてください。いつもより赤ちゃんが動いているのを感じる時間になりますように。

助産師 林 有香

林 有香

助産師 / 周産期ケアスペシャリスト

助産師として20年以上勤務。呼吸を大切にするストレッチやお食事の質の見直しといったマタニティサポートを行う。専門職向け講座の講師も担当。

・助産師・産後ケア実務助産師
・マターナルヨガ指導者
・女性のための陰ヨガ指導者
・中医アロマおうちセラピスト

総合病院(産婦人科病棟)
周産期センター
産婦人科クリニック勤務

現在
・病院にて助産師外来、小児科外来勤務
・ほがらか助産院(マタニティサポート 訪問型産後ケア)

【第5回は2026/7/24(金)更新予定】

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