産前産後のよりみち保健室vol,03

vol.3 不調を悪者にしない、妊娠初期の悩みとの付き合い方

未来に繋がる妊娠中の身体づくり

  • この記事でわかること
  • 妊娠初期に起こる眠気やだるさの原因
  • 一人で抱え込まず、専門家に相談するメリット
  • 体と心をいたわるセルフケアのコツ

今まさに起きている悩みとの付き合い方

体と付き合うとか、体と仲良くとか、体の声を聞きましょうとか。
マイナートラブルの記事でよく見かけるのが、「体とうまく付き合いましょう」という言葉。つらい症状で悩んでいるのに、うまく付き合うって一生続くの?って思ったりも。具体的にどういうことでしょう?

妊娠初期の妊婦さんからよくお聞きするのが、「ずっと眠たいんです。」という眠気やだるさのご相談。1mmだった受精卵から細胞分裂して、どんどん発達する妊娠初期。赤ちゃんは小さくても心臓を作ったり、脳や神経といった生きていくために大切な器官を作っています。妊婦さんは毎日の生活の通常運転に加えて、おなかで赤ちゃんを育てるためにもエネルギーを使っているので、妊娠前と同じ睡眠時間では足りなく感じることも。

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不調は、赤ちゃんを育てる体からのメッセージ

体がいつもの状態と違う、と感じること。これが、「体の声」とか「メッセージ」として現れていること。そして、「仲良くする」とか「付き合う」ということは、体の反応に気づいてセルフケアで答えてあげること。
妊娠中は、赤ちゃんを育てて出産するために体は変化していきます。ちょっと疲れているよ、いつもと違うよ、という体の反応を受け止めて、ケアしてあげることが大きな病気を防ぐことにつながります。いつもより早めに寝たり、ゆっくりお風呂に入るなど体の回復をサポートしましょう。

気づかない間に成長する赤ちゃんのために

妊娠初期と言われる妊娠4ヶ月(15週まで)は、第2回のコラムでご紹介した「つわり」以外にも、眠気だったり、体がだるくなったり、熱っぽくなったり、トイレが近くなったり(頻尿)、便秘や下痢といった、いつもと違う体の症状が出てくることがあります。これらは、マイナートラブルと言って、病気ではないけれど、生活するのにやっかいな症状でもあります。

マイナートラブルと言われる症状にも必ず原因があります。一人で悩まずに、病院や助産院、専門家に相談して解決策を見つけておくと、これから健康的に過ごすヒントが見つかりますよ。「こんなこと言って大丈夫かな?」「緊張するな」と、ハードルが高く勇気がいるかもしれませんが、あなたの役に立ちたいという産前産後のスペシャリストも増えてきています。

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心も体もエネルギーが必要な時期だからこそ

気づかなくても、からだは一生懸命赤ちゃんを育てているし、心はお母さんになろうと少しずつ変化していきます。体も心もエネルギーを必要とする時期だからこそ、疲れやすくなったり、イライラしたり落ち込みやすくなったりもします。ホルモンの変化とも言われますが、ホルモンバランスや自律神経を整えるためにも、一息つく休み時間を作ってください。

産前産後のスペシャリストは、重たくなった肩の荷をおろすお手伝いをしてくれるので、ぜひ頼ってください。不安を抱え込みやすい時期だからこそ、あたたかく迎えてくれる人を見つけて、赤ちゃんの成長を一緒に見守ってもらいましょう。

「一人で抱え込まずに、
産前産後のスペシャリストを頼ってみて」

— 林 有香(助産師)

不調を悪にせず悩みとの付き合い方

辛い時は体が不調の症状を出して、辛いと言って良いんだよ。とからだは教えてくれています。症状に気づいたら手放すためにも、少しだけ、ご自身の体をいたわる時間を作ってみませんか。

ついつい欲しくなる甘い食べ物は緊張やストレスから、体と心がゆるみたくなっているサインでもあります。
・いつもより少しだけよく噛んで食べてみる
・食事の時はスマホを見ずに味わってみる

できることから始めてみて、自分に良い事したんだと褒めてあげてくださいね。きっとおなかの赤ちゃんも喜んでくれると思います。

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自分に合うセルフケアを少しずつ

不調のサインを感じたら、できるセルフケアを続けること。そうすると今まで感じていたマイナートラブルを感じにくくなることもありますし、以前より疲れにくくなったと感じる方も。頭痛がするから目や肩にホットパックを当ててみようとか、お通じをする時に力が入る・出にくさを感じるから、便秘予防に食物繊維や水分を取ろうとか。

今の梅雨の季節には、軽いストレッチで動くことも血液の流れを良くしてくれるのでおすすめです。汗が気になる季節でもありますが、実は汗をかくことで体温が下がり、夏を快適に過ごすための準備にもなります。

梅雨の時期は日本人は不調が出やすい季節とも言われています。不調のサインを感じたら、少しだけ生活を振り返り、お食事や運動、睡眠を見直すセルフケアのきっかけとなりますように。

助産師 林 有香

林 有香

助産師 / 周産期ケアスペシャリスト

助産師として20年以上勤務。呼吸を大切にするストレッチやお食事の質の見直しといったマタニティサポートを行う。専門職向け講座の講師も担当。

・助産師・産後ケア実務助産師
・マターナルヨガ指導者
・女性のための陰ヨガ指導者
・中医アロマおうちセラピスト

総合病院(産婦人科病棟)
周産期センター
産婦人科クリニック勤務

現在
・病院にて助産師外来、小児科外来勤務
・ほがらか助産院(マタニティサポート 訪問型産後ケア)

【第4回は2026/7/10(金)更新予定】

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